やっぱり、な尼崎USB紛失事件

腑に落ちない尼崎USB紛失事件

の最後に「会見で市長は「然るべき対応をとっていく」とおっしゃっていましたが、重大データを取り扱うシステム業務において「当然のこと」を行えていない当事者の表現としては腑に落ちないものがあります。」と書きましたが、やはり当然のことを行えていない者は、その後の対応も十分に行えなかったようです。

尼崎市が2022年11月28日に調査公表した「尼崎市 USB メモリ―紛失事案に関する調査報告書 」について、日経クロステックさんが下記の記事を報じられています。

「尼崎市は発注者としての義務を果たしたか」、USB紛失事案の報告書を読み解く
尼崎市「泥酔USB紛失事件」のてんまつ、こんなひどい報告書を読んだのは初めてだ

見出しからもわかるように、問題の発端がしっかり調査、報告されておらず、当事者である技術者たちよりもはるかに罪深いのは、放置状態にしたBIPROGYや尼崎市のマネジメント体制であると締めくくられています。

リスクやトラブルを避けられるように日頃からしっかりと対応を行うべきですが、人間が関わる以上に避けられないものです。いざ発生してしまった時の事後対応こそ、再発防止含め今後の在り方や、周囲からの評価に関わる重要なアクションだと思うのですが、基本を理解していない人や組織では当然に必要な対応が行えない、ということが本事件の顛末から読み取れます。

リスク・トラブルの予防や万一の時の対応について、不安を感じられたり、サポートをご希望のお客様は、当方までお声がけください。

参考:尼崎市 「個人情報を含むUSBメモリーの紛失事案について」