偽サイトも横行する時代、美しいホームページであってもイメージが先行し実体が伴わない組織。ホームページなどなくても事業成功を収めてている組織。様々な会社や組織がある中でそれぞれだとは思いますが、これまでの経験則からは、やはり素晴らしいホームページや情報発信をされている企業は優れた経営をされているケースが圧倒的に多く、ホームページは商品やサービスの判断はもとより、営業などのコンタクト時や投資の際なども有効な判断材料になることは間違いありません。今や企業や組織のホームページは、それらを表す鏡と言っても過言ではないでしょう。
にもかかわらず未だ中小企業のお客様の中にはホームページが無かったり、粗末な状態でサイトを放置しているケースに出くわすこともあります。サイトが貧弱な場合、来訪者にどのような印象を持たれる可能性があるのか、やや辛辣な表現もありますが、改善余地がある企業様の勉強材料としていただくため書き連ねてみました。
テクノロジーや市場、環境変化に対応できていない
ホームページにはじまり、ECやSNS、クラウド、ネット会議など新技術はビジネス・生活に浸透しています。スーパーに行けばシニアの方もバーコード決済を行い、お孫さんと顔をみながら通話を楽しむ光景も珍しくありません。便利なものは確実に生活に浸透していく一方で、自社サイトにも関心を持たない企業がデジタル化やDXなどを生かして拡大できるはずもなく、しっかりやっている企業に負けてしまうことも避けられません。
自社のリソースが整理されていない
ロゴは企業や組織を世の中に広く認識・記憶いただくためのツールであり、また信頼の証として社屋並みに大切な存在です。にもかかわらずロゴが管理されておらず、ホームページや名刺、印刷物などでロゴが違う会社があります。取引先、扱い商品、など事業の生命線といえる様々なデータがデジタル化されていなかったり、されてはいるが保管場所や方法がバラバラだったり、管理が不十分なケースもあります。そのような会社の場合、良いホームページは作れません。自社にかかわる情報が整理整頓され、はじめて他者に示して理解してもらえる形(サイトや会社案内など)になります。
自社の魅力を正しくアピールできていない
外見や身体的特徴に基づいて他者を差別するルッキズムについての話題を見かけるようになりましたが、何らかの選択をしなくてはならない場合、やはり会話が上手で親しみやすい、見た目が好感を持つ、などから判断をすすめてしまうことも否めません。企業広報において言葉が下手、イメージや写真が悪い、などの問題は専門家に任せれば比較的容易に解決する問題です。昔と違い、大きな広告代理店に依頼しなくても、有能な企業と身近に出会える可能性も増えています。損をしなくて良いところ、しっかり手綱をしめたいものです。
チャンス・商機をつかめない
リアル全盛の物販をネットで成功させた楽天のように、インターネットの普及で成功した企業は多数あります。本業はアナログでもネットを活用して自社の事業を拡大させた会社もメディアなどでよく見ます。このようなメリットを活用できず、自社サイトすらも満足に運営できていない、関心がない企業様や経営者様は、アンテナや事業の取り組み方を見直す必要があるかもしれません。リアルでは立派なビルやショールームを作るのに大変なコストがかかりますが、それに比べてホームページであれば中小企業でも大企業に引けを取らないサイトを作ることは遥かに容易です。
経営にスキがある
一般人の生活でさえ様々なデジタル技術に支えられている今日、開発、営業、顧客対応などの各種業務から、広告宣伝や人材採用に至るまで、企業の経営要素の至るところでもネットやデジタルが介在します。苦手や面倒を理由にそれらを放置している経営状態であるなら、そのツケは日増しに膨らみ続けると理解するべきでしょう。企業のホームページがしっかり作られていれば、企業や組織の情報はある程度集約化・体系化されていることも多く、ホームページを基盤に各業務に展開可能していく流れも自然に生まれてくることも珍しくありません。(販売、営業開拓、採用、など)
「ひきこもり経営」になっていませんか?
以上ストレートな表現も含みますが、ホームページの役割を理解されていなかったり、軽視している経営者の方も未だ目にすることがありますので、そのような方々には経営における価値判断を早期にアップデートいただきたく、なるべく簡潔にまとめたつもりです。
巷では厳しい社会情勢が続く中、若者や中高年のひきこもりも深刻化しており、厚生労働省ではひきこもり支援推進事業という取り組みも進めているようです。一方企業経営においても厳しい経済情勢の中で課題に苦しむ企業様も多いことと思いますが、様々な苦しさからのひきこもりと同じように、消極的な経営姿勢になられていないでしょうか。経営者の方であれば、ひきこもる若者には履歴書をもってハローワークでも、バイトでも見つけ社会に飛び出せと励ます方も多いのではないかと想像しますが、同様に手をこまねいたままの企業様にも飛び出すきっかけを見つけていただきたいと考えます。
ホームページは会社の履歴書のようなもの。大切な会社についてしっかりと整理し、わかりやすくまとめ社会にアピールしていただくことは、大変重要なことです。ホームページ制作の取り組みから、様々な経営課題への糸口が見つかることもあります。ビジネスのお悩みは放置せず、是非お気軽にご相談ください。