天地無用

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プラスチックの研磨剤

一つあると何かと便利なのが、プラスチック用のコンパウンドである。そもそもSwatchの風防ガラス(プラスチックだけど)のキズとりに購入した。東急ハンズで\700円の値札が貼ってある。コンパウンドとは要するに研磨剤で、微細なの粉が溶剤に溶かされペースト状になったものである。外見は小型のピーナツバターのように見えるが、蓋を開けると溶剤の臭いが漂い、とても食欲とはほど遠い。



Swatchの風防ガラスなら微量のコンパウンドをティッシュもしくは柔らかい布につけて、丁寧にこすってやると傷はウソのように消えて、ピカピカの表面が蘇る。ちょっと深いキズも丹念にこするとだいたいとれる。注意したいのはあくまで研磨なので、表面は確実に削られているので、過度な磨きすぎは確実に強度を弱める。また丁寧に磨かないとかえってキズをつけることになる。

コンパウンドは汚れ落としにも使用できるが、上記の通り表面を削る行為であるから、汚れだけでなく表面部分を削らないように注意が必要である。

さらにCDの表面のキズ取りにも使えるが、これは技術を要する。CD専用の研磨機は業務用で売られているが個人で購入するにはコストがあわない。そこで自分でコンパウンドを使ってということになるのであるが、CDはポリカーボネート製でプラスチックとちょっと違う。ポリカーボネートは信号機のガラスや象が踏んでも壊れないと宣伝されている筆箱などに使用されている通り、強度が売り物である。軽率にコンパウンドを使用すると無数の傷がついてしまうのである。筆者の試したところでは、ティッシュは使わず、柔らかい布にごくごく微量をつけ、力を入れずに丹念に磨くことことが必要なようだ。

スケルトングッズのヒットや簡易で強度のある製品が作れるためプラスチック製品が多く存在するが、携帯電話のディスプレー部などコンパウンドが活躍しそうな場面は日常に結構存在する。このページでコンパウンドの存在を初めて知った方は、是非試してもらいたい。コンパウンドは何種類かあるが、プラスチック用はかなり細かい研磨材が使われており、金属用などは研磨剤の粒子が大きいので、素材にあったものを使うべきである。

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