天地無用

なんでもアリ・様々なテーマで綴るコラム亜空間。

使える洗剤

本来なら、大掃除シーズンである年末にすべきネタであるが、筆者は忙しいをいいわけにぐうたら年末を迎え、新年も明けた今時分に掃除に追われている。掃除は趣味の一環として楽しみでもあるが、この趣味の大きな問題は時間を必要とし、時間を駆け出すとキリがないことである。反対に長所としては家人に喜ばれ、比較的低予算であることだ。業務用レベルの本格的清掃技術についてなど、高尚な内容にしたいところであるが、あいかわらず時間がないので、手軽なネタとして洗剤ネタを取り上げる。店には様々な商品が並び、また特別な特徴をうたうマニアックなものも通信販売などで見かけるが、自分の場合は以下が基本であり、全てであったりする。

<マジックリン>
自分の拭き掃除の基本洗剤としては、花王の「マジックリン」が基本である。時間に余裕があり、普段から掃除を念入りにされている方は別であるが、自分は短時間で効率よくこなすことが目標であるので、
1)そこそこ汚れが落ちる。
2)安くて、入手しやすい(途中で無くなっても安心)
3)応用範囲が広い
の2点からマジックリンを愛用している。筆者はスモーカーであるので、掃除はヤニ取りが中心作業となる。こびりついたヤニは中性洗剤では落ちが今一であるが、アルカリ性のマジックリンならスパッと落ちる。ガラスや汚れのひどいものは吹き付けてしばらく放置してから拭うが、その他はバケツで水に薄めたものを雑巾にひたして使うだけで汚れが取れる。アルカリ性であるから、特に原液を吹き付けた場合などは、水でぬらした雑巾で仕上げ拭きが必要と思われるが、自分は省略している。特に経験上問題が生じたことがない。ポイントとしては、雑巾は景気良く多数用意し、汚れたらどんどん変えていくのがポイントとなろう。マジックリンは拭き掃除全般に利用しており、室内、電化製品、家具(木製のものはワックスされているものに対して。かなり薄めて)はもとより、車(表面は除く)やガラスなどはこれ一本で済む。ただし洗面所、浴槽などは石鹸カスが効率よくとれ、すすぎやすいことを重視するので、バスマジックリンにしている。ただしマジックリンシリーズの中でワイドマジックリンも試してみたが、こちらはあまり効果を感じない。顆粒状になっているが解けるのに時間がかかり、臭いも良くない。マジックリンを薄めた液で十分の気がする。

<キッチンクルー>
油汚れのひどい台所周りは、これ一つで十分である。従来はマジックリンを利用していたが、焦げてこびりついた油汚れなどは、落とすのに時間がかかる。キッチンクルーをはじめ、スプレータイプのレンジ用洗剤は油を分解して水状にしてくれるので、汚れ落としが非常に早い。ただし化学変化が激しいため臭いもきついので、換気等には十分気をつけて使用する必要がある。台所に限らず油汚れを落としたい金属製品などにも有効である。以前飲食関係で仕事をしていた時、業務用のグリル洗剤液を使用していたが、これは本当に強力で、油は一瞬で黄土色の怪しげな液体となり、最後には新品のような金属表面が現れる。が、多数の泡を発散しながら、強烈な臭いを発し、近くにいるとのどに傷みを覚え、息ができないくらいであった。業務用洗剤は強力であるが、恐ろしいものがあるのでなめてかかるととんでも無いことがある。

<サンポール>
酸性洗剤はこれで決まりである。コラム「トイレの大冒険」でも紹介した通り、トイレ掃除はこれがないと始まらない。他のホームページで見たが、電気ポットのひどいカルキ汚れなどにも効くらしい。こちらもエスカレートすると塩酸(印鑑持参の上薬局で購入可)を利用する手もある。

というわけで経験上中性洗剤は肝心の汚れ落ちの効果が今一のものが多く、筆者は敬遠してしまう。どうせ使うのであれば、家庭用の入手しやすいもので、Phがはっきりした製品を使いたいものである。但し強力な洗剤はそれなりの化学変化等を起こし、だからこそ汚れが落ちるので、使用者は状況に応じて身の防護や仕上げのフォローなどの最低限のすべきことを怠ってはならない。

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