NEC PC-9821NpFROM:1996 1 CPU:i486DX-75
憧れのカラー98を格安入手
PC-9821Np/340W
I/O DATA Np専用増設8MB
1996/01/27 \127,308 ジャパンシーコム
購入当時はWindows95が登場して間もない頃、まだDOSマシンとしてPC-9801FSを使い続けて頃である。今ではヘドが出るようなスペックであるが、当時VGAとはいえフルカラー液晶のノートとしては、かなり格安であったと思う。上記価格はメモリー込みの値段で、本体は10万円を切っていた。無論新品である。9801を一途に使ってきたユーザーとして、話題になっているWIndows95も睨みながら、使ってみるには手頃なマシンであった。しかし80万だの60万だの、定価を見ているとつくづくバカらしくなってくる。

以下はNECの商品データベースからの抜粋である。

商品型番: PC-9821NP/340W
価 格   :640,000円(税別)
      <H6.12.9 価格改訂がありました>改訂前 \840,000円(税別)

出荷日   :94/06
CPUクロック     : IntelDX4(75MHz)Middle:i486(16MHz)、Low:V30(10MHz)相当
ROM       : 128KB(BIOS、N88-BASIC、98NOTEメニュー)
標準RAM     : 5.6MB
標準解像度    : 640×400、640×480ドット
最大ユーザーズメモリ : 37.6MB
グラフィックVRAM容量 : 512KB+1MB
グラフィックVRAM画素数: 640×400ドット2画面、640×480ドット1画面
グラフィックVRAM色数 : 16/4096色(640×400時)、256/1677万色(640×400時、640×480時)
サウンドVRAM    : −
テキストVRAM     : 12KB
拡張スロット数    : 拡張バス、98NOTEベイ(FDD標準内蔵)、PCカードスロット
標準実装ドライブ  FDD  :3.5インチ(3モード対応)×1
標準実装ドライブ  HDD  :340MB
内蔵インタフェースコネクタ:マウスI/F(ミニDIN9ピン)  プリンタI/F(ハーフピッチ36ピン)  RS-232C(ハーフピッチ14ピン) :アナログRGB(ミニDIN11ピン)  ヘッドホン出力(ステレオミニジャック) 
漢字         :標準:JIS第一、第二、拡張
サウンド機能    :PCM録音/再生
消費電力 標準 (W) :29     最大 (W) :53
エネルギー消費効率 (W) :29
外形寸法 本 体 (mm)   (W):316 (D):264 (H):66
重量 本体  (Kg) :3.9
   キーボード(Kg) :
LCD : TFTフルカラー液晶(1677万色)/9.5'/反転取付け可/開閉180°
ウィンドウアクセラレータ : CIRRUS LOGIC社製GD5428
:   640×400、480ドット:256/26万色、1677万色
:   マルチシンクディスプレイ使用時:1024×768ドット、256/26万色
98NOTEベイ : 以下の装置のうち1つが利用可能(排他使用)
:  *FDD装置(標準)  *バッテリパック  *TVチューナ付ビデオパック
:  *PCカードスロット増設パック
PCカードスロット : TYPEU×2スロット(TYPEV×1スロットとして使用可)
拡張バス : コネクタ形状:198ピン(拡張バス変換コネクタにより110ピン対応機器接続可)
バッテリパック : ニッケル水素バッテリ

 Windows3.1がプリインストールされていたが、購入当時はPC-9801FSの環境をそのまま移し、高速なDOSを楽しんでいた。Windows95は会社に導入されており、インターフェースや安定度を見て、興味を持ったので、Windows95もインストールした。HDDの圧縮はあまり好まないのであるが、340MBではかなり厳しいので起動ドライブごと圧縮をかけ、どうにか動作する様ではあったが、WIndowsの仕組みを学ぶのには十分であった。画像処理やネットワーク処理をしたいならWindowsでなければ不便であるが、オフィスワークならDOSで十分事足りた。筆者にとってはPC-9821NpはコマンドラインからGUIへの移行準備マシンであったのである。
 いやいやPC-9821Npは一つだけ大事な役目を持っている。HP200LXのインターフェースである。HP200LXはシリアルケーブルもしくはIrDAでデータ転送が可能であるが、わずか10MBのフラッシュATAカードのデータといえども、バックアップ等は面倒くさい。ノートPCであれば、PCMCIAスロットがあるので高速かつ簡単にデータ転送できる。フラッシュカードの中身をバックアップするバッチ、DOSで管理していた住所録CSVデータを、PIM用の住所録にコンバートするバッチ等が活躍する。ちなみにHP200LXはPIM及びテキストビューワーとして欠かせない存在であり、当時はパソコン通信のLOG、今でもインターネット上のテキストをHP200LXに転送しては、電車の中等で読むのである。最近ではデジタルカメラのCFを読み取るのにも重宝している。DC280JはUSB接続でWindowsd98なら簡単に接続できるのであるが、謳い文句の高速転送も、10BASE経由の転送と比べると遙かに遅い。(約1/3程度) スペックは乏しいが、まだまだ使えるし、筆者にとって壊れたら困るマシンなのである。



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